1. 不動産におけるリセールバリューとは?
不動産におけるリセールバリューとは、購入した物件を売却する際の資産価値です。
マンションの場合、物件の新築価格を100として、中古流通時における資産価値の維持率を示すケースがあります。
100に近いほど資産価値の維持率が高く、すなわちリセールバリューが高い物件です。
リセールバリューが高い物件は値下がりしにくいとされ、中古売買価格に期待できるでしょう。
なお、中古車の売買におけるリセールバリューは、車の再販価格を意味する用語です。
1.1 リセールバリューの重要性
リセールバリューは、物件選びにおける判断材料となります。しかし、マイホームの場合、売却を想定して購入する人は少ないかもしれません。
実際、マイホームは数十年と住むパターンが珍しくなく、建物の価値による差が生まれにくいと考えられます。
マイホームにおいて優先的に重視したほうがいいのは、住み心地や購入金額です。そのため、リセールバリューを気にしすぎる必要はないといえます。
一方、マイホームでも確実に売却の可能性があるならば、リセールバリューの重要性が高まります。
将来の売却価格を見据えてリセールバリューの高い物件を選択すれば、新居の購入資金に余裕が生まれるでしょう。
とくに不動産投資においては、物件の買い替えなどの“出口戦略”も想定する必要があるため、さらにリセールバリューが重要になります。