厚生年金の適用対象の範囲が広がる10月となりました。これまで短時間労働のパートやアルバイトが社会保険に加入するのは従業員数が501人以上の大きな企業に限られていましたが、101人以上の中小規模の会社まで拡大することになります。
新たに対象になる人は自己負担が増える場合もありますが、健康保険の充実だけでなく、老後においては年金額が増加するなど保障は手厚くなり、老後の安心につながりそうです。
この年金額を増やす方法は、厚生年金保険の加入以外に、もう一つ、老後になってからできる繰下げ受給制度というものがあります。
この繰下げ受給の年金の増加率はかなりお得と言えますが、家族背景によっては利用する際に注意する点もあります。
今回はまず繰下げ受給の仕組みとメリットを見たうえで、妻と二人暮らしのAさんが大後悔した内容について見ていきましょう。