3. 年代別の貯蓄額。結局いくらあれば普通か

最後に、先ほどの資料から各年代の貯蓄水準を夫婦世帯・単身世帯それぞれにみておきましょう。

より実態をとらえるため、対象は貯蓄ゼロ=金融資産を保有していない世帯を含むものとして「平均値」と「中央値」を掲載します。

3.1 年代別の貯蓄額/二人以上の世帯(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 20代 平均212万円・中央値63万円
  • 30代 平均752万円・中央値238万円
  • 40代 平均916万円・中央値300万円
  • 50代 平均1386万円・中央値400万円
  • 60代 平均2427万円・中央値810万円
  • 70代 平均2209万円・中央値1000万円

3.2 年代別の貯蓄額/単身世帯(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 20代 平均179万円・中央値20万円
  • 30代 平均606万円・中央値56万円
  • 40代 平均818万円・中央値92万円
  • 50代 平均1067万円・中央値130万円
  • 60代 平均1860万円・中央値460万円
  • 70代 平均1786万円・中央値800万円

平均貯蓄額をみると二人世帯の方が貯蓄額は大きいものの、「一人あたり」の貯蓄額は単身世帯の方が多いことになります。

ただし、全体のうち貯蓄ゼロの世帯は単身世帯33.2%・二人以上世帯22.0%という状況で、平均値と中央値では大きな乖離があります。

自己投資・旅行・外食・生活費など「貯蓄にお金が回らない理由」は人それぞれですが、いざという時に自分や家族が困らないだけの貯蓄はしておきたいところです。