2. 貯蓄3000万円以上の世帯、割合が高いのは
つづいて、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」から金融資産を3000万以上もつ世帯の割合について、3つの角度からみてみましょう。
※以後、二人以上世帯の数字を「二人」・単身世帯の数字を「単身」と表します。
2.1 【年代別】貯蓄3000万円を持つ割合
- 20代 二人0.6%・単身0.4%
- 30代 二人3.3%・単身3.6%
- 40代 二人4.8%・単身5.8%
- 50代 二人12.9%・単身7.1%
- 60代 二人22.8%・単身17.7%
- 70代 二人22.1%・単身20.2%
わずかながら20代でも3000万円以上の金融資産をもつ人もいますが、割合が1番高くなるのは二人以上世帯の60代ということになります。
2.2 【就業先産業別】貯蓄3000万円を持つ割合
- 農林漁鉱業 二人11.4%・単身0.0%
- 建 設 業 二人6.4%・単身8.5%
- 製 造 業 二人11.8%・単身6.9%
- 医療/福祉 二人7.7%・単身6.2%
- 運輸業/郵便業 二人6.0%・単身3.2%
- 卸売業/小売業 二人10.6%・単身4.4%
- 宿泊業/飲食サービス業 二人4.1%・単身3.2%
- 公務/教育/電気水道業 二人14.7%・単身12.9%
- その他サービス業 二人13.1%・単身7.1%
二人以上世帯と単身世帯とでは割合が反転する業種がいくつかあり興味深い結果になりましたが、どちらの世帯もトップは「公務/教育/電気水道業」となりました。
2.3 【地域別】貯蓄3000万円を持つ割合
- 北海道 二人9.2%・単身5.2%
- 東 北 二人9.5%・単身4.2%
- 関 東 二人16.2%・単身11.1%
- 北 陸 二人9.5%・単身11.4%
- 中 部 二人15.0%・単身11.1%
- 近 畿 二人12.8%・単身8.6%
- 中 国 二人12.0%・単身8.0%
- 四 国 二人13.2%・単身11.1%
- 九 州 二人11.0%・単身7.2%
地域別では二人以上世帯のトップは関東の16.2%です。日本経済の中心地である東京都を含んでおり、ともに高年収のパワーカップルが生まれやすいことも影響しているかもしれません。
単身世帯もおなじく関東かと思いきや、割合としては北陸がトップという結果になりました。