パートの社会保険加入のメリット・デメリット
これまで夫の扶養内で働いていたパート主婦にとって、社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入することは、どのようなメリット・デメリットがあるのかみていきましょう。
パートの社会保険加入のメリット1. 年金が増える
夫の扶養のままでいると、将来受け取ることができる年金は「基礎年金」のみですが、厚生年金に加入することで基礎年金に上乗せされて報酬比例の「厚生年金」が受給できます。
たとえば、月収8万8000円で20年間厚生年金に加入したケースでは、保険料は月額8100円(年額9万7200円)納めることになりますが、将来受け取ることができる年金は月額9000円(年額10万8000円)増え、これを生涯受け取ることができます。
パートの社会保険加入のメリット2. 障害年金・遺族年金が充実する
厚生年金加入中に障害がある状態になった場合、障害基礎年金のほかに障害厚生年金が支給されます。障害厚生年金の場合、障害等級1級2級より軽い3級でも支給されます。
また、遺族年金についても、遺族基礎年金のほかに遺族厚生年金が遺族に支給されます。
パートの社会保険加入のメリット3. 傷病手当金・出産手当金が受け取れる
健康保険に加入すると、病気やけが、出産などで仕事を休んだ場合に、給料の3分の2程度の給付を受けることができます。
傷病手当金は、仕事を休んだ日から起算して4日目以降の働くことができない期間(最長1年6ヶ月)支給されます。
出産手当金は、出産で仕事を休んだ場合に産前42日・産後56日までの間支給されます。