人生100年時代に突入した昨今。以前は「60歳になったら定年退職する」ということが当たり前のイメージだったでしょう。
しかし、今では改正高年齢者雇用安定法が施行されたことで、65歳までの継続雇用が企業に義務化され、一部企業では70歳までの就業確保も努力義務となりました。そのため、60歳以降も働きつづけることを選ぶ人も増えてきています。
ちなみに、2016年の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳です。
このことをふまえると、セカンドライフを過ごす期間も長く、変わりが無いように思うかもしれません。
しかし、2016年の健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと)は、男性72.14歳、女性74.79歳となっています。
70歳まで働くと、活発に動けるだろう期間は…と想像すると、やはり可能な限り早く退職しセカンドライフを謳歌したいと考える方多いのではないでしょうか。
今回は、現在のシニア世代を参考に、「70歳代以上の貯蓄事情」を紐解きながら、老後へのお金の備え方についてお話をしていきたいと思います。