3. 「退職金2000万円」あれば、老後は安泰といえるのか?
さて、2019年に老後2000万円問題が公表されて、老後資金のひとつの基準となりつつある「2000万円」。
つい「2000万円」という金額に目が行きがちですが、実はこの2000万円の内訳には住居費や介護費用等、老後に必要なお金の中で大きなウエイトをしめる項目がほとんど加味されていないという盲点も。
となると、公務員のかたでも思い描く希望の老後のイメージや、健康状態に変化などによっては、生きている間に資産が枯渇する事態にもなりかねないわけです。
やはり自助努力による老後資金準備は、職業を問わずほとんどの方に求められていると筆者は考えます。
例えば、60歳までに2000万円を「預貯金で」用意すると考えましょう。30歳からスタートした場合、毎月約5万6000円を「サボらず」積み立てていくことが必要です。
その後のライフプランを考えるとハードルが高い金額になると印象を持たれた方も多いと思います。
そこで、同じ30年で考えるのであれば資産運用で老後の資金準備をするという発想を持っていただくこともお勧めします。複利の力を借りて効率よくお金を増やすことに繋げる工夫をしていけるとよいですね。
資産運用は、始める年齢、状況、目標額によって選ぶものが変わってきます。インターネットを活用して効率の良い情報収集を行い、早めのスタートをお勧めします。
お金のことで迷う時間はもったいない!それをぜひ「お金を育てる期間」に変えてしまいましょう。