中学受験は都市部で過熱
2022年8月24日、文部科学省は「令和4年度学校基本調査(速報値)」を公表しました。
こちらによると、令和4年5月1日現在で中学校に在籍する生徒は320万5226人。このうち私立に通う生徒は24万6337人で、8%に満たない状況です。
ただし、私立中学に通う生徒は都市部に集中することがわかりました。
私立中学に通う生徒の人数ランキング
都道府県ごとに私立中学に通う生徒の人数を順にまとめたところ、下記のとおりとなりました。
1位は東京で7万9896人。次いで神奈川、大阪、兵庫、千葉、愛知と続きます。都市部は母数となる人口自体も多いため、私立中学に通う生徒も多い傾向にあります。
私立中学に通う生徒の割合ランキング
続いて割合でも見ていきましょう。
断トツで多いのが東京の25.5%です。次いで高知、京都、奈良、神奈川、広島と続きます。母数が少ない都道府県では数字の変動も大きくなるため、一概にははかれないところもあります。
ただし、やはり東京の中学受験は活性化していることがよくわかります。
実際に私立中学に通っている割合で25.5%なので、受験を経験する子どもはさらに多いことになります。
また東京都の中でも、区によって受験に熱心な地域はあります。そのような区ではクラスの半分が中学受験をすることもめずらしくありません。
現代の東京において、中学受験は特別なこととは言えないのです。