5. 民間の介護保険「必要性が高い人・加入する必要がない人」まとめ
以上のことから、民間の介護保険に加入する必要性が高い人、加入する必要がない人をまとめてみます。
5.1 民間の介護保険に加入する必要性が高い人
- 年金が少ない、あるいは貯蓄が十分でない人
- 身近に世話をしてくれる人がいない人
- 介護費用が多くかかりそうな人
5.2 民間の介護保険に加入する必要がない人
- 年金を多くもらえる、あるいは貯蓄が十分にある人
- 身近な人に介護を頼むことができる人
介護は想定外の事態も多く、介護を頼める状況は期待しない方がいいでしょう。誰にも頼らないという意気込みで、老後資金を貯める方が賢明です。
保険は十分な老後資金が貯められない場合に、特定の出費に備える方法です。そのため、支払事由に該当しないと給付金は受け取れません。
民間の介護保険は、給付要件が公的介護保険と連動しているものと、独自の基準を設けているものがあります。契約時にしっかり確認しておきましょう。
このように支払事由に該当した場合は多くの資金を手にすることができますが、該当しない場合は無駄になるのが保険です。そのため、リスク全般に対応できる金融資産をどの程度準備できるかがカギとなります。
貯蓄や年金が十分でない、資金面で不安がある場合は保険加入を検討してみるとよいでしょう。
参考資料
石倉 博子