1. 国民年金(基礎年金)と厚生年金とは

まずは簡単に年金制度の確認です。

日本の公的年金制度は、「国民皆年金」となっています。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

20歳以上の全ての人が加入する国民年金(基礎年金)と、会社員や公務員が加入する厚生年金などによる、いわゆる「2階建て」と呼ばれる構造になっています。

老後は国民年金を自営業者や専業主婦などが、厚生年金を会社員や公務員などがうけとります。パートにも2016年より厚生年金の適用が拡大しており、特定適用事業所に勤めて一定条件を満たせば加入できます。

老後には全ての人が老齢基礎年金を、厚生年金などに加入していた人は、それに加えて老齢厚生年金などを受け取ることができます。