健康保険・厚生年金加入で得になる働き方・損になる働き方をケース別に紹介

パート主婦が、健康保険や厚生年金に加入した方が得になるのか、損になるのかは個人差があります。一般的なケースを紹介しながらみていきましょう。

「年金額を増やしたい60歳以上のパート主婦」は加入した方が得かも

60歳以上のパート主婦が、今まで厚生年金に加入せず、配偶者の扶養として過ごしてきた場合、65歳から受け取る年金は、1階(基礎年金部分)だけです。

しかし、厚生年金保険に加入すると、年金は1階(基礎年金部分)に加え、2階(報酬比例部分)も支給されます。

それ以外に、万が一大きな病気、ケガで障害状態になれば障害厚生年金も受け取ることができるでしょう。実際に、年収120万円で1年・5年・10年働くと、年金額がどのくらい増えるのか計算してみましょう。

《条件》
120万円(年額)÷12か月=10万円(月額)

標準報酬月額は9万8000円
報酬比例の計算式:平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数

  • 【1年間加入の場合】9万8000円×5.769/1000×12か月=6784円(年額)
  • 【5年間加入の場合】9万8000円×5.769/1000×60か月=3万3921円(年額)
  • 【10年間加入の場合】9万8000円×5.769/1000×120か月=6万7843円(年額)

厚生年金は最長70歳になるまで加入できます。もし「今からでも遅くない、年金を増やしたい!」という人であれば、厚生年金に加入することで、着実に年金の受給額を増やすことができます。