4. 高齢者向け施設に不動産投資するメリット
高齢者向け施設に投資をする際のメリットについてみていきます。
通常の不動産投資とは少し違ったメリットになるため、ポイントをおさえておきましょう。
4.1 ①地方でも勝ち目がある
マンションやアパートといった不動産投資の場合は、立地が大切になります。
一方で高齢者向け施設であればマンションやアパートといった不動産投資と比較して立地面の重要性は高くありません。
そのため、少し都市から離れた地方でも十分に勝ち目があります。
むしろ都心だと土地がなくて高齢者向け施設を建てられないといったデメリットもあるため、広大な土地がある地方のほうが建てやすいといった側面もあります。
また入居する方からしても都心にアクセスしやすい場所を好む方もいれば、幼少期を地方で過ごしていた方や静かで自然豊かな環境を望む方などはあえて地方を好む方もいます。
このようにオフィスや通常のマンションアパートの不動産投資と比較すると、高齢者向け施設は立地面の影響が比較的小さいのも魅力です。
4.2 ②空室リスクが少ない
高齢者向け施設は更新がないため、空室リスクが少ないです。
通常のマンションやアパートといった賃貸契約の場合は、更新の際に引越しをしようかどうか迷います。
また結婚した、子どもが増えたなどライフプランが変わると引越しをせざるを得ない場合もあります。
高齢者向け施設は一度入居したらそのあとに引越すといったことは考えにくく、空室リスクを抑えられる点もメリットの一つになります。
4.3 ③家賃収入以外の収入を上げられる
通常の不動産投資の場合は家賃収入もしくは売却をしたときの利益しか見込めません。
ただ高齢者向け施設であれば付随するサービスで収益を上げられます。
たとえばオプションとして食事の提供サービスをしたり、清掃や洗濯といった家事代行サービスを提供したりすることでプラスアルファの利益を見込むことが可能です。
4.4 ④補助金制度や税金面の優遇措置がある
前述したように高齢者向け施設のうちサービス付き高齢者住宅を建てた場合は、一定の要件を満たすことで補助金制度や固定資産税、不動産所得税といった税金の優遇措置があります。
国の政策としても高齢者のための施設に対する補助金制度や税金面の優遇措置を設けている点が不動産投資を行う上で追い風となります。