2022年9月9日に公表された、国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によれば、「結婚したら子どもはもつべきだ」と考える18~34歳の未婚女性は36.6%と、およそ3人に1人になることがわかりました。
今回の調査は2021年に行われており、同質問は2015年の前回調査67.4%から30ポイント以上下がり、「結婚したら子どもを持つべき」と考える女性は6年間でほぼ半減しています。
一方、男性は今回の調査で55.0%が結婚したら子どもをもつべきと考えており、前回調査の75.4%から20ポイント以上下がったものの、男性の半分以上は「結婚したら子どもをもつべきだ」と考えていることがわかります。
「結婚したら子どもをもつ」という考えの急激な減少と、男女の価値観の違い。コロナ禍を経て今、「結婚観」は大きく変化しつつあります。
「生涯独身はよくない」女性が約19ポイント減少
変わったのは子どもに関わることだけではありません。
「生涯独身はよくない」は男性51.1%、女性39.3%。
特に女性は前回調査より約19ポイント下がっており、男性よりも生涯独身はよいと考えていることがわかります。
先ほどの「結婚したら子どもをもつ」も、「生涯独身はよくない」という質問についても、男性よりも女性の方が指示しない傾向にあるのは前回の調査でも同じでしたが、今回の調査では特に女性の方が大きく下がっています。
「結婚に犠牲は当然」上昇傾向も、今調査で大幅に減少へ
同調査では、「結婚したら、家族のために自分の個性や生き方を半分犠牲にするのは当然だ」という質問もされており、男性で46.4%、女性で29.1%が賛成しています。
この質問は基本的に調査を重ねるごとに上昇傾向にありましたが、今回の調査で男性で約13ポイント、女性で約18ポイントと大きく減少しています。
結婚すれば自由に使えるお金や時間は減ったり、仕事についても家族のためを考える風潮がありましたが、自分の個性や生き方は犠牲にしなくてよいと考える方が大きく増える結果となりました。
また、「夫は仕事、妻は家」も男性19.5%、女性12.0%と、一昔前では当たり前だった価値観が今ではかなりの少数派となったことがわかります。
特に女性の結婚観が変化へ
「結婚したら子どもをもつべき」など今回挙げられた旧来的な価値観について、特に女性の方が指示する割合の低下幅が大きい結果となりました。
一世代で専業主婦から共働きへと、特に女性をめぐる仕事・育児・家事のすべてが急激に変化しています。
それだけでなく、男女間の価値観の違いも特筆すべきところでしょう。
実際に結婚や子どもに関する希望は個人差があるものです。結婚観が多様化する現代においては、例えば「結婚したから子どもをもつはず」とは思い込まず、結婚前にきちんとお互いの意思を話し合う必要があるでしょう。

