ひとりの老後「男性は15万円だけで生活できるか」「女性は15万円準備できるか」がカギ
厚生労働省が公表している「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」でも、2020年度での老齢年金の受給権者平均年金月額は、14万4366円(老齢厚生年金+老齢基礎年金)であり、男性16万4742円、女性10万3808円という結果が出ています。
これより、男性のひとりの老後は「15万円の年金だけで生活できそう」です。問題は、「現役時代の月額40万円の生活を、年金15万円にまで縮小できるかどうか」になります。
ただし、冒頭でお伝えした家計調査の平均的な支出月額の約13万円には、住居費が1万3310円しか含まれていません。
もし賃貸にお住いであれば、家賃を含めれば、月15万円以上かかってしまうでしょう。そういった個人の事情を踏まえると、15万円の年金がもらえたとしても安心できません。
収入をさらに増やすことを考える方が安心できるでしょう。
一方、女性の場合は、ひとりの老後生活費を15万円だけに収めることとあわせ、「老後15万円の生活費を準備するにはどうすればよいか」を考える必要がありそうです。