2. 年金の振込は2ヵ月に1度だけ
年金は毎月振り込まれるわけではありません。偶数月の15日に、前月までの2ヵ月分がまとめて支払われます。
もし15日が土曜日、日曜日または祝日のときは、その直前の平日が振込日となります。
2022年度の振込日は次のとおりです。
2ヵ月ごとの振込になるため、家計のやりくりは調子が狂うかもしれません。老後生活を考えると、2ヵ月まとめての勘定に少しずつ慣れておく方が良さそうですね。
3. 平均通りの年金を受給しているとは限らない
年金で生活する高齢者に対し、「羨ましい」という声があがることもあります。コロナ禍や不景気でも大幅に収入が下がることはないことが、その主な理由のようです。
しかし、厚生年金の平均月額が14万4366円とはいえ、受給金額はピンキリです。国民年金の受給資格も今より厳しかったため、十分に受給できないシニアもいるでしょう、
参考までに、厚生年金の受給額を10万円ごとの4段階に分けると、構成比は以下のようになります。
- 30万円以上~:約0.1%
- 20万円以上~30万円未満:約16%
- 10万円以上~20万円未満:約61%
- 1万円未満~10万円未満: 約23%
ボリュームゾーンは10万円以上~20万円未満。ただし、10万円未満という人も23%います。約4人に1人が10万円未満という数字からは、厳しい老後生活がうかがえます。
さらに忘れてはならないのが、年金からも税金や保険料が天引きされるという点です。
つまり、実際の手取り額は額面と異なるということです。