1. 公的年金制度は2階建て
日本の年金制度は、国民年金(基礎年金)と厚生年金の2階建て構造となっています。
1階部分の国民年金には、日本国内に住む20~60歳の全員が原則加入します。保険料は全員一律で、2022年度は1万6590円と決められています。
そして2階部分の厚生年金には、会社員や公務員などの第2号被保険者が加入します。
年金保険料は報酬比例であり、受給額はその納めた保険料や加入期間に応じて決まります。つまり、勤続年数が長く、給与が高いほど、受け取る年金額も高くなるという仕組みです。
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2020年度の国民年金の月額は平均5万6252円、厚生年金の月額は平均14万4366円でした。
身近な年金なので、ここまでの内容はご存知の方もいるでしょう。ここからは、年金初心者があまり知らない豆知識をご紹介します。