5. 福岡県福岡市の魅力・公示地価上昇のワケ

5.1 高級ブランドの億ションも……! 住宅需要の大きな増加

福岡市の中心地に近い住宅街は非常に人気が高く、豪邸や高級ブランドマンションが次々分譲。億ションも珍しくないのが現状です。

2012年の地価公示における福岡市の住宅地平均価格は11万2600円/m2、対して2022年の地価公示住宅地平均価格は18万100円/m2。10年で約1.6倍に上昇しました。

中心部の価格高騰を受けて需要が周辺エリアにも流れ、周辺区でも物件価格の上昇が見られています。地価の上昇はしばらく続く可能性があるでしょう。

5.2 「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」

商業地の地価前年変動率全国ランキングにおいて、トップ10のうち7つを占める福岡市。そんな福岡市の商業地の地価上昇を支える2大再開発プロジェクトが進行しています。

日本でも有数の繁華街・天神地区における「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」です。

「天神ビッグバン」は、航空法による建物の高さ制限緩和や福岡市独自の容積率緩和などを打ち出し、老朽化した建物の建て替えを進めるプロジェクト。

2024年までに30棟もの建て替えを推進する予定で、県内だけでなく県外からも企業を誘致し、新たな雇用を生み出そうとしています。

一方「博多コネクティッド」は、容積率緩和や税制優遇・交付金などを用いて、博多駅周辺の交通整備や先進的なビルへの建て替えを進める再開発計画のことです。

2028年末に竣工を予定する「博多駅空中都市プロジェクト」も計画中で、まだまだ福岡市の再開発計画は続いています。

「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」の連動によって、福岡市の商業地としての需要がさらに高まり、ますます地価上昇の可能性があるでしょう。

6. 投資対象としても魅力的な「さっせんひろふく(札仙広福)」

コロナ禍の影響で数年ぶりに下落を見せた2021年の公示地価でしたが、2022年は景気回復の傾向を受け、全国的に上昇に転じていることが分かりましたね。

特に「さっせんひろふく(札仙広福)」の地方四市は、活発な再開発プロジェクトを背景に、住宅・オフィスともに高い需要を見せているようです。投資対象としても、大きな魅力となるでしょう。

こうした各エリアで進む再開発計画など、今後の動きを知っておくことは不動産投資を行う上で重要なポイントになります。

また公示地価や家賃相場、空室率、地域ごとの物件相場など、不動産投資には市場分析が欠かせません。以下のコラムやツールを活用し、ぜひ興味のある投資エリアについて理解を深めましょう。

※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。

参照記事

LIFULL HOME'S 不動産投資編集部