3. 厚生年金「男女」の受給額の格差

同じ要領で、受給額別の構成比をつかって男女格差について調べてみました。

3.1 〈男性〉平均年金月額:16万4742円

  • 30万円以上~:約0.2%
  • 20万円以上~30万円未満:約23%
  • 10万円以上~20万円未満:約66%
  • 1万円未満~10万円未満: 約10%

3.2 〈女性〉平均年金月額:10万3808円

  • 30万円以上~:約0.006%
  • 20万円以上~30万円未満:約1%
  • 10万円以上~20万円未満:約50%
  • 1万円未満~10万円未満:約49%

男女ともに下限で半数が10~20万円未満の厚生年金を受給している点は共通しています。

しかし、残り半数の受給額には大きな格差があることが分かります。

年金受給額が月10万円未満となるのは、男性が1割程度に抑えられているのに対し、女性は残り半数のうちほとんどが該当してしまっています。

ただでさえ女性の平均寿命の方が長く介護リスクも高いことを考慮すると、何の対策もなく老後を迎えるのは危険だといわざるをえないでしょう。