原油や食料品の国際価格が値上がりしている

原油や穀物等が取引されている市場では、需要すなわち買い注文と供給すなわち売り注文の量が同じになるように値段が決まるわけです。

買い注文の方が多ければ値段が上がり、売り注文の方が多ければ値段が下がるというわけですね。

面倒なのは、原油や穀物等の取引をしている人の中には投機家が大勢いるという事です。投機家たちは、自分では使うつもりが無いのに、値上がりしそうだと思えば買っておき、値上がりしたところで売って儲けよう、と考えているわけです。

戦争が起きたりすると、投機家たちは、値上がりしそうだからと考えて、買い注文を出す場合が多く、今回もそうした買い注文によって値上がりした部分が大きいようです。

それ以外にも、世界的な異常気象で冷暖房のためのエネルギー需要が増えたり旱魃で穀物生産が減ったりしているようで、そうした実際の需要と供給の変化が値段を押し上げているのでしょう。

そうした値段の変化を予想した投機家たちも買っているのでしょう。