電気代や食料品等が値上がりしていますが、海外に起因する値上がりなので、今後についても海外に要注目です(経済評論家 塚崎公義)。
輸入価格の値上がりが主因
電気代や食料品などが値上がりし、消費者は苦しい状況ですが、今次値上がりは海外に起因するものなので、原因や今後の見通し等を考える際には、国際的な経済状況に注目する必要があります。
値上がりの原因を一言で言えば、原油や穀物の輸入価格が上がっている事です。
まず、原油や穀物の輸入価格は、ドル建てで決まっている国際価格が値上がりしているため、産油国などに多くのドルを払う必要があります。
加えて、ドル高になっているので、銀行でドルを買う費用も嵩んでいるので、ダブルパンチで値上がりしているわけです。
原油や穀物等は世界中で取引されていて、その価格はドル建てで決まっています。原油価格が100ドルを超えた、といった報道を聞いた事があるかも知れませんが、世界の原油が取引される取引所があるのです。
そして、ドルも世界中で取引されています。どちらも値上がりしているので、掛け算でダブルパンチとなっているわけですね。