2. 3階部分の「年金払い退職給付」が新設
かつて3階部分にあった職域部分は廃止されたものの、新たに創設された「年金払い退職給付」が気になる方もいるでしょう。
「年金払い退職給付」とは労使折半の年金で、民間の企業年金に相当する性質になっています。民間では企業年金を有する企業が過半数を占めており、それを校了する対応として創設されました。
年金払い退職給付は、実際には退職手当と2本建てで支給されます。
年金払い退職給付は半分を「有期年金」、半分を「終身年金」として受け取れます。
- 有期年金:10年、もしくは20年。途中で死亡した場合、残りは遺族が受給
- 終身年金:一生涯受給。死亡した時点で支給が終了
※このほか、一時金として一括受給することも可能
また、公務にもとづく負傷、または病気により障害の状態になった場合や死亡した場合には、「公務上障害・遺族年金」が支給されます。
気になる金額ですが、毎月の標準報酬月額および標準期末手当等の額に付与率(労使あわせて1.5%を上限)を乗じた「付与額」を毎月積み立て、利息を加えた「給付算定基礎額」を基に算定します。
企業年金と同じ性質とはいえ、これにより実質3階建てを保てるとも言えるでしょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)