3. 厚生年金の受給額を左右する「標準報酬月額」とは

厚生年金の保険料は、標準報酬月額によって決まります。

「報酬月額」とは、会社から支給される「基本給、役付手当、通勤手当、残業手当などの各種手当を加えた1ヵ月の総支給額」(臨時に支払われるものや3カ月を超える期間ごとに受ける賞与等を除いたもの)のこと。

「標準報酬月額」とは、報酬月額を保険料額表の1等級(8万8千円)~32等級(65万円)に分け、該当する金額のことをいいます。

ちなみに、2020年度の平均は31万2838円。男性は35万4921円、女性は24万6025円でした。

出典:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)

正社員以外の短時間労働者なども、厚生年金の加入対象です。同資料によると、短時間労働者の平均は14万6131円(男性15万8834円、女性14万1572円)でした。

男女の差や正規雇用・非正規雇用の差がある限り、厚生年金受給額の格差は今後も続いていくことが考えられます。