60歳代「おひとりさま」貯蓄額には格差がある

まずは、60歳代「おひとりさま」の平均貯蓄額を見ていきます。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」をもとに、60歳代単身世帯の貯蓄平均額や分布を確認しましょう。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」

60歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均1860万円・中央値460万円

 

  •  金融資産非保有:28.8%
  •  100万円未満:8.8%
  •  100~200万円未満:4.0%
  •  200~300万円未満:2.3%
  •  300~400万円未満:3.1%
  •  400~500万円未満:2.1%
  •  500~700万円未満:5.6%
  •  700~1000万円未満:5.6%
  •  1000~1500万円未満:6.5%
  •  1500~2000万円未満:4.2%
  •  2000~3000万円未満:8.4%
  •  3000万円以上:17.7%
  •  無回答:2.9%

60代の単身世帯の平均貯蓄額は1806万円です。2000万円近い金融資産を保有しているのですね。

ただ、平均は一部のお金持ちに引っ張られる傾向にあります。より実態に近い中央値でみると、460万円となりました。

また分布の様子を見る限り、幅広い金額にばらけていることがわかります。3000万円以上が17.7%の一方、金融資産非保有、いわゆる「貯蓄ゼロ」世帯は28.8%。

60歳代の貯蓄額には、大きな格差があるといえるでしょう。