総務省によれば、2022年7月の生鮮食品を除いた消費者物価指数は102.2となりました。

これは2021年7月より2.4%の上昇です。

都市ガス代24.3%、電気代19.6%、食用油40.3%など身近なものの上昇が目立ち、生活にダイレクトに影響を受けていることでしょう。

物価の上昇は賃金上昇とセットで起こるべきものですが、残念ながら賃金があがる兆しはありません。

これは年金生活にも同じことが言えます。本来、年金の受給額は物価に連動して調整される仕組みになっています。

しかし現役時代の賃金が伸び悩む中、ここ2年は年金の減少傾向が続いているのです。

物価はあがらないのに年金は下がる。そんな日本において、老後の貯蓄の重要性は高まるがかりです。

とりわけおひとりさまは、自分一人でお金のやりくりをする必要があるため、不安は大きいかもしれません。

60歳代でいくらの貯蓄があれば安心なのでしょうか。シニアの貯蓄事情を参考にしながら、老後の備えについて考えてみましょう。