お金のオンライン相談サービス「お金の健康診断」を運営する株式会社400Fが行ったアンケート「円安・物価上昇による家計意識」によると、「円安・物価上昇により、今後の家計に不安を感じますか?」の質問に対し、不安と答えた割合が高いのは30代〜50代の子育て世代でした(2022年8月9日公表)。
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出所:お金のオンライン相談サービス「お金の健康診断」調べ「円安・物価上昇による家計意識」
50歳代に入れば、そろそろお子さんの教育費がピークを迎える世帯や、あるいは教育費を払い終わりホッとする世帯が混ざり始めます。
教育費から解放されたのも束の間、今度は老後資金が気になるという方も多いのではないでしょうか。
円安や物価高が進めば、老後生活をどのように過ごせばいいのか気になります。
そこで今回は、50歳代のみんなの貯蓄を確認しながら、貯蓄をあと1000万円増やすために定年までにやめたいことをご紹介します。
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1. 50歳代「貯蓄事情」みんなは平均いくら貯蓄してる?
まずは世帯主が50歳代の家庭の平均の貯蓄と負債を確認しましょう。
2022年に総務省が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、年代ごとの貯蓄は以下の通りです。
1.1 【年代別】勤労世帯の平均貯蓄額
預貯金の平均額・・・1454万円/負債の平均額・・856万円
- 20代(~29歳)の預貯金の平均額・・・414万円/負債の平均額・・・814万円
- 30代(30~39歳)の預貯金の平均額・・・772万円/負債の平均額・・1464万円
- 40代(40~49歳)の預貯金の平均額・・・1134万円/負債の平均額・・・1179万円
- 50代(50~59歳)の預貯金の平均額・・・1775万円/負債の平均額・・・652万円
- 60代(60~69歳)の預貯金の平均額・・・2207万円/負債の平均額・・・220万円
- 70代以上の預貯金の平均額・・・1883万円/負債の平均額・・77万円
50歳代では、貯蓄の平均が1775万円、負債の平均が652万円でした。
2019年には老後、年金以外に2000万円必要といわれましたが、それに迫る勢いですね。
30~40代では養育費や教育費の負担が大きく、なかなか貯められないというご家庭も多いでしょう。またマイホームの取得時期と重なることから、負債が貯蓄を上回っています。
60歳代では貯蓄平均が2000万円を超えるので、50代からが貯め時だと言えそうですね。
2. 50歳代みんなのリアルな貯蓄額を分布で確認
ただし、平均は一部の大きな値に引っ張られるという弱点があります。よりリアルな貯蓄状況を知るために、ここでは同資料から50代の貯蓄分布を見ていきます。
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出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」
上記を見ると、最も多いのは「4000万円以上(13万7856世帯」、次いで「貯蓄100万円未満11万5995世帯」です。
貯蓄がある世帯とない世帯がツートップとなり、格差が明らかとなりました。
60歳代での定年に向けて、どのように貯蓄を育てていけばいいのでしょうか。
3. 50歳代「あと1000万円」貯める!定年前にやめるべきこと3選
50歳代での生活やお金に対する習慣は、そのまま60歳代、70歳代へと続きます。定年退職したから生活水準を落とす!というのは、実は難しいのです。
あと1000万円貯める!と意気込んでも、ムダな出費があれば努力も水の泡となるもの。そこでまずはとりかかるべき3つのポイントを紹介します。
長年の習慣はなかなか変えられないからこそ、50歳代から出費を減らす習慣を作っていきましょう。
ポイントは次の3つです。
3.1 50歳代「定年退職」までにやめるべきこと1. なんとなくお金を貯める
「残ったお金を貯金する」「ボーナスだけ貯金する」という方法で、これまで貯蓄を進めていた方もいるでしょう。
赤字にならなかったからといって、今後もこの方式で大丈夫とはいえません。
貯金の基本は「先取り貯金」。とくに年金生活になれば、2ヵ月に1度だけの振込となります。あるだけ使っていては、残らない月も出てきてしまうでしょう。
こうした事態を避けるため、毎月一定額を積み立て、残りのお金で生活するのが理想です。
たとえば月5万円を15年間貯めると、900万円になります。定年後も貯蓄を続けられそうなら、iDeCoや積立投資などを選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
はじめから無理な金額を設定すると結局貯蓄を取り崩すことになるので、無理のない範囲でおこないましょう。
3.2 50歳代「定年退職」までにやめるべきこと2. 無頓着に払い続けているサブスクや習い事
今の時代、便利な月額会員サービスが増えてきています。一方で、本当はいらないサブスクを続けているというご家庭もあるのではないでしょうか。
動画サービスやウォーターサーバーなど、よく考えたら契約するほどでもないというサブスクについて、一度見直してみましょう。
レンタルよりも購入が安いケースもあります。
収入が増えてくる50歳代では、こうした支出にいつのまにか無頓着になっているケースも少なくありません。
登録したものの通っていないジムや習い事なども整理しましょう。本当に必要なものを見つめることで、人生のプランがすっきりする効果もあります。
3.3 50歳代「定年退職」までにやめるべきこと3. 頻繁な外食
子どもが大きくなるにつれ、食事の好みが分かれることはよくあります。何か特別なことがあったとき、手作りよりも外食の方が特別感が出る!と、つい外食を選んでしまう方はいませんか。
お昼ごはんの時間を考えず出かけて外食するなど、外食をすること自体が癖になっているケースもありますね。
年収がまだ低かったときよりも、外食の頻度があがっている家庭は多いです。定年退職後は健康管理も重要なので、合わせて自炊を頑張りたいですね。
もちろん、疲れた時や楽しみで外食するのは息抜きとして取り入れたいところです。
どういう時に外食するのかを夫婦で決め、曜日でごはん担当を決めたり、調理がカンタンなものや冷凍食品などで済ます日をつくったりすることで、習慣を変えていきましょう。
4. まとめにかえて
50歳代夫婦が「定年退職前にやめておくべきこと」を見ていきました。
支出を減らす方法は、上記以外にもたくさんあります。たとえば住む場所を見直すという方法も有効ですね。
子どもたちが巣立った後、広い家に住み続けるのも管理が大変な場合もあります。家賃がかかるのであれば、部屋数の少ない場所へ引っ越すのも良いでしょう。
何歳まで車を保有するのか、車を手放すとしたらその後スーパーや病院にはどの交通機関で行くのか、というような点も考えて住まいを決めるのも一つです。
人生のトータルを見据えたライフプランは、若いときから考えておいて損はありません。家族の状況や社会保障制度などは刻々と変化するものの、一度プランを立ててしまえば修正するだけで済むからです。
50歳代は子どもが巣立つ時期だからこそ、今後の夫婦の暮らしを考えるきっかけにもなりますね。
貯蓄について考えるとともに、生活も見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子
