2. 不動産投資デビュー! 「現金をためてからVS融資を受けてすぐ」どっちが正解?
では、勤続年数が4年を超え「そろそろ投資デビューしたいな」と考えている方のお悩み……「現金をためてから」VS「融資を受けてすぐ」、それぞれのメリット・デメリットを検証しましょう。
2.1 不動産投資【現金をためてから】のメリット
- どんな属性の人でも物件が買える
- どんな物件でも購入できる
- 物件引き渡しまで短期間で済む
- 金利がかからない
- 金利上昇リスクがない
- 運用中のキャッシュフローがよくなる
現金をためてから一括購入する場合、融資審査を受ける必要がありません。そのため審査で不利になりそうな属性の方や担保価値の低い物件を購入したい方でも不動産投資が始められます。
融資手続きが不要な分、気に入った物件が見つかってから購入までの手間・時間もかかりません。
毎月の返済や金利負担もないため、キャッシュフローが良くなるメリットもあるでしょう。
2.2 不動産投資【現金をためてから】のデメリット
- レバレッジ効果がなくなる
- 資金がたまるまで不動産投資が始められない
- 手元の自己資金が少なくなる
- 投資資金の回収に時間がかかる
不動産投資に融資を使う大きなメリットに「レバレッジ効果」があります。これは自己資金と融資を組み合わせることで、自己資金のみの場合よりも大きな利益を上げることです。
例えば自己資金1,000万円で利回り5%の物件を購入・運用した場合、自己資金のみだと年間収益は50万円。一方自己資金1000万円+融資2000万円で3000万円の物件なら年間収益は150万円と3倍になります。
融資を使わない最大のデメリットはこのレバレッジ効果を逃すことといえるでしょう。
レバレッジについて詳しくは以下の記事を参考にしてください。
2.3 不動産投資【現金をためてから】が向いている人
じゅうぶんな現金をためて、現金一括購入で不動産投資を始めるのが向いている人についてまとめてみましょう。
- 年収が低い、転職直後、個人事業主など融資審査に不利になりがちな人
- 再建築不可物件など担保価値の低い物件を購入したい人
- 年齢が高く、完済時年齢が貸し付け条件から外れてしまう人
- 健康状態に問題があるなど団体信用生命保険(団信)への加入が難しい人
- じゅうぶんな資金を持っている人
- 気に入った物件を見つけたら素早く購入したい人
- 金利など余計な費用をかけたくない人
不動産投資ローンと年齢・物件の関係については、以下の記事に詳しく載っています。ぜひ参考にしてください。