貯蓄1000万円でも心もとないワケ

年収600万円世帯は貯蓄を1000万円以上保有していますが、それで安心とも言い切れません。

同調査によれば、平均で「家族3人、うち18歳未満人員1人」のため、これから大学などの費用がかかることが考えられます。

入学費用と4年間の大学費用を合計した金額は、日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると以下の通り(2021年12月20日公表)。

入学費用+4年間の学費

  • 国公立:67万2000円+414万円=481万2000円
  • 私立文系:81万8000円+608万円=689万8000円
  • 私立理系:88万8000円+732万8000円=821万6000円

※上記には通学費(通学定期代、通学用の自動車の燃料費や維持費など)、その他の学校教育費(教科書・教材費、学用品の購入費、施設設備費など)、補習教育費(学習塾・家庭教師の月謝、通信教育費、参考書・問題集の購入費など)となども含む。

進学先により異なりますが、上記の金額をみると貯蓄1000万円保有していても、大学の進学で貯蓄の半分がなくなる可能性もあります。

そこから老後資金を貯めるとなると、貯蓄1000万円あるから安心とも言い切れないでしょう。