5つの所得区分ごとに「自己負担の上限額」は違う

高額療養費制度でいうところの、自己負担の上限額は、年齢や所得によって異なり、所得区分が5段階に分かれています。69歳以下の場合でみていきましょう。

出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

  • ア. 年収約1160万円~:25万2600円+(医療費-84万2000)×1%
  • イ. 年収約770~約1160万円:16万7400円+(医療費-55万8000)×1%
  • ウ. 年収約370~約770万円:8万100円+(医療費-26万7000)×1%
  • エ. ~年収約370万円:5万7600円
  • オ. 住民税非課税者:3万5400円

上記より、年収770万円以下の人は「ウ・エ・オ」と3つの区分に年収が分かれています。高額療養費のひと月あたりの自己負担限度額は、3万5000円~約9万円が目安になります。

一方、年収が約770万円以上の人の「イ」は、自己負担の上限額は、約17万円。さらに、年収が約1160万円以上の人の「ア」になれば、上限となる自己負担は約26万円にもなります。