「年収1000万円vs貯蓄1000万円」結局、幸せになれそうなのはどっちだ?
結局、年収1000万円と貯蓄1000万円ではどちらのほうが幸せになれそうでしょうか。
まず、年収1000万円以上を稼ぐ人は、全体で4.6%と決して多くはない割合でした。所得があがらない日本と言われる今、税負担や所得制限があったとしても、この割合の中に存在していること自体は「幸せ」と考えられるかもしれません。
ただし、年収1000万を稼ぐには、働く時間を多くとっている場合や、休日であってもスキルや知識を鍛え高め磨きをかけていくなど、それ相応の時間を取り「努力を継続」していることが考えられます。その結果、高い年収を維持できているのでしょう。
次に貯蓄1000万円ですが、もし、年収が1000万円に届かない場合であっても、今の段階で手元に貯蓄が1000万円あるご家庭は、貯金ができているということになりますね。収入から貯蓄に回す習慣ができており、家計のやりくりが上手だと言えそうです。
1000万円も貯蓄するというのは、日々の生活の中で倹約を意識していることでしょう。努力あってこそですが、貯蓄を継続できるなら、将来資金の準備も期待でき、老後、安心した生活を送るイメージができますね。それも「幸せ」なことだといえるでしょう。
どちらの「幸せ」も、手にするには「継続した努力」が必要になるということです。継続は力なりと言いますが、どちらにおいても努力の賜物と言えるでしょう。
この「継続する」というのは貯蓄や資産運用にとっても大事なことの一つです。山あり谷ありの相場の中で資産運用を継続するということが、いかに難しいかを経験されてきた方もいるかもしれませんね。
将来に向けてまとまった貯蓄をつくるのは、一朝一夕ではできません。貯蓄の一部を資産運用にして結果を出すならば、こちらも長い年数をコツコツと「継続する」ということを心に留めていただくと良いでしょう。
参考資料
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 内閣府「子ども・子育て支援法及び児童手当法の一部を改正する法律案の概要」
- 内閣府「児童手当制度のご案内」
- 厚生労働省「我が国の構造問題・雇用慣行等について」
齋藤 英里奈