年収1000万円の「所得税額」や「所得制限」の内容は?

年収1000万円になると、収入が上がったことは嬉しい反面、税負担や所得制限にかかり、素直に喜べないという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。その点を確認していきます。

所得税は累進課税のため、給与が上がるほどに税率が上がり、税負担が多くなる仕組みです。1000万の所得税額の金額を、日本の平均年収と言われる433万円と比較してみましょう。

1000万の所得税の金額

  • 所得税:1000万円×33%-153万6000円=176万4000円

433万の所得税の金額

  • 所得税:433万円×20%-42万7500円=43万8500円

収入の差が約2.3倍に対して、税金の負担で見ると約4倍となります。イメージしているより手取りで考えると少なくなり、収入が上がっても思っていたより生活がラクにならないと感じる方もいるでしょう。

次に、所得制限の対象になるものとして児童手当があります。

まずは児童手当の内容を確認しましょう。支給の対象となるのは中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方となります。

児童手当の額(一人あたり月額)

  • 3歳未満:一律1万5000円
  • 3歳以上小学校修了前:1万円(第3子以降は1万5000円)
  • 中学生:一律1万円

児童手当は扶養人数により異なりますが、目安として年収が960万円を超えると所得制限の対象となり一律5000円に下がります(所得制限になる年収は扶養人数により異なります)。

さらに、2022年10月からは目安の年収として、1200万円を超えると児童手当の支給がなくなります。