3. 3階部分の「年金払い退職給付」とは？
新たに創設された「年金払い退職給付」が気になる方もいるでしょう。
「年金払い退職給付」は民間の企業年金に相当する、労使折半の年金となっています。民間では企業年金を有する企業が過半数を占めており、それを校了する対応として創設されました。
年金払い退職給付は、退職手当と2本建てで支給されます。
出所：国家公務員共済組合連合会「共済年金は厚生年金に統一されます」
年金払い退職給付は半分「有期年金」、半分「終身年金」として受け取れます。
- 有期年金：10年、もしくは20年。途中で死亡した場合、残りは遺族が受給
- 終身年金：一生涯受給。死亡した時点で支給が終了
※このほか、一時金として一括受給も可能
年金払い退職給付は、一時金として一括受給することも可能です。
金額は、毎月の標準報酬月額および標準期末手当等の額に付与率（労使あわせて1.5%を上限）を乗じた「付与額」を毎月積み立て、利息を加えた「給付算定基礎額」を基に算定。
公務にもとづく負傷、または病気により、障害の状態になった場合や死亡した場合には、「公務上障害・遺族年金」が支給されます。
実質3階建てを保てるとも言えるでしょう。
