5. 「年金だけで安全」とは言えない時代に
厚生年金へ統合されたものの、それまで払っていた分や新たな年金払い退職給付もあり、まだまだ公務員がうらやましいと感じる方は多いでしょう。
とはいえ官民格差の是正を目指しているため、今後はこの格差が埋まることも予想されます。
また、令和4年度は昨年度より年金受給額は0.4%減額されています。少子高齢化の今、年金額が将来減る可能性は十分考えられます。
加えてこの春より物価高も相次ぎ、誰であっても老後資金に不安は感じるものでしょう。
たしかなものはなく、時代は変化するもの。公務員であれば安泰とは言い切れない時代になりつつあります。
自分で現状を把握し、長い目で見て貯蓄や運用をする姿勢が今後はより求められるでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。