年金だけで生活できる人は何%?

次に、厚生労働省が2019年に実施した「国民生活基礎調査」のデータを見ていきましょう。

2019年時点のデータによると、年金および恩給で生活できている割合は48.4%となっています。

出所:厚生労働省「国民生活基礎調査」

残る51.6%の内訳は以下のとおりです。

  • 80〜100%未満の世帯:12.5%
  • 60~80%未満の世帯:14.5%
  • 40~60%未満の世帯:12.7%
  • 20~40%未満の世帯:8.1%
  • 20%未満の世帯:3.9%

特に、年金および恩給が60%未満の場合、貯蓄が少ないとさまざまな弊害が出てくるでしょう。

2022年に改定された年金制度をおさらい

2022年の4月と5月に年金制度が改正されました。60歳以降および現役世代の方は、次の4つを活用すると年金額を増やせます。

  • 在職中の年金受給の要件緩和
  • 在職定時改定の導入
  • 年員受給開始年齢の上限が75歳に延長
  • 確定拠出年金の加入条件見直し

具体的な内容を解説していきます。