回転ずしチェーン大手の「くら寿司」は1皿110円としていた定番のすしの価格を見直し、1皿220円の商品を導入することで原材料価格高騰の影響を抑えようとしています。
値上げが相次ぐ中、お金に関する考えを見直している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうした状況下、足元の物価動向などに目が向かいがちですが、将来を見据えることも重要です。
そこで今回は、厚生労働省年金局の「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」をもとに「厚生年金と国民年金の受給額の平均」を振り返り、老後に余裕を持たせる貯蓄のコツも紹介します。
【注目記事】厚生年金と国民年金、年齢や都道府県が違うと受給額にどのくらい差が出るのか
国民年金の受給額の平均
まずは国民年金の受給額のデータを見ていきましょう。
国民年金の平均年金月額
平均額:5万6252円
- 男性:5万9040円
- 女性:5万4112円
平均額は5万6252円となりました。
なお、男性と女性の平均額には、約5000円の差があります。
次に、受給金額別の人数も見てみましょう。
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出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
国民年金の月額階級別老齢年金受給権者数(男性)
- ~1万円未満:1万2467人
- 1万円~2万円未満:5万8554人
- 2万円~3万円未満:21万6991人
- 3万円~4万円未満:68万1950人
- 4万円~5万円未満:134万1815人
- 5万円~6万円未満:313万9242人
- 6万円~7万円未満:859万4057人
- 7万円以上:40万8917人
国民年金の月額階級別老齢年金受給権者数(女性)
- ~1万円未満:6万2087人
- 1万円~2万円未満:23万5046人
- 2万円~3万円未満:71万1764人
- 3万円~4万円未満:216万71人
- 4万円~5万円未満:332万1823人
- 5万円~6万円未満:462万1737人
- 6万円~7万円未満:624万1716人
- 7万円以上:147万3357人
ボリュームゾーンは男性、女性ともに6万円~7万円未満となっています。
受給額が1万円未満の人も、少数ながら存在します。
厚生年金の受給額の平均
次は厚生年金についてデータを見てみます。
厚生年金の平均年金月額
平均額:14万4366円
- 男性:16万4742円
- 女性:10万3808円
平均の受給額は14万4366円となりました。
なお、男性と女性では、平均額に約6万円の差があります。
次に、金額別の人数も見てみます。
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出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
【厚生年金保険(第1号)】年金月額階級別老齢年金受給権者数(男性)
- 1万円未満:7万2507人
- 1万円以上~2万円未満:1万2071人
- 2万円以上~3万円未満:5395人
- 3万円以上~4万円未満:1万170人
- 4万円以上~5万円未満:3万714人
- 5万円以上~6万円未満:6万7421人
- 6万円以上~7万円未満:16万3063人
- 7万円以上~8万円未満:24万4810人
- 8万円以上~9万円未満:24万2657人
- 9万円以上~10万円未満:27万3243人
- 10万円以上~11万円未満:35万350人
- 11万円以上~12万円未満:43万8683人
- 12万円以上~13万円未満:51万8659人
- 13万円以上~14万円未満:60万8992人
- 14万円以上~15万円未満:70万4371人
- 15万円以上~16万円未満:79万3583人
- 16万円以上~17万円未満:88万4219人
- 17万円以上~18万円未満:94万8543人
- 18万円以上~19万円未満:94万2288人
- 19万円以上~20万円未満:87万9047人
- 20万円以上~21万円未満:75万7129人
- 21万円以上~22万円未満:59万345人
- 22万円以上~23万円未満:41万4195人
- 23万円以上~24万円未満:28万2665人
- 24万円以上~25万円未満:19万63人
- 25万円以上~26万円未満:12万1426人
- 26万円以上~27万円未満:7万5194人
- 27万円以上~28万円未満:4万4547人
- 28万円以上~29万円未満:2万2741人
- 29万円以上~30万円未満:1万807人
- 30万円以上~:1万6346人
【厚生年金保険(第1号)】年金月額階級別老齢年金受給権者数(女性)
- 1万円未満:2万8004人
- 1万円以上~2万円未満:6884人
- 2万円以上~3万円未満:6万1267人
- 3万円以上~4万円未満:10万9541人
- 4万円以上~5万円未満:9万4941人
- 5万円以上~6万円未満:10万3206人
- 6万円以上~7万円未満:23万8112人
- 7万円以上~8万円未満:44万9205人
- 8万円以上~9万円未満:69万2135人
- 9万円以上~10万円未満:85万2017人
- 10万円以上~11万円未満:76万8808人
- 11万円以上~12万円未満:57万9740人
- 12万円以上~13万円未満:40万7435人
- 13万円以上~14万円未満:28万8035人
- 14万円以上~15万円未満:20万8976人
- 15万円以上~16万円未満:15万2367人
- 16万円以上~17万円未満:10万9888人
- 17万円以上~18万円未満:7万5929人
- 18万円以上~19万円未満:5万1905人
- 19万円以上~20万円未満:3万7458人
- 20万円以上~21万円未満:2万4850人
- 21万円以上~22万円未満:1万6796人
- 22万円以上~23万円未満:1万976人
- 23万円以上~24万円未満:6934人
- 24万円以上~25万円未満:3951人
- 25万円以上~26万円未満:2188人
- 26万円以上~27万円未満:1098人
- 27万円以上~28万円未満:516人
- 28万円以上~29万円未満:208人
- 29万円以上~30万円未満:144人
- 30万円以上~:375人
男性のボリュームゾーンは17万~18万円、女性のボリュームゾーンは9万~10万円となっています。
また、国民年金と同様に、1万円未満の人も少数います。
一方、30万円以上もらえる高額受給者も男性で1万6346人、女性で375人います。
厚生年金は現役時代の収入などに応じて受給額が変化するので、30万円以上の人はかなりの収入だったことが推察できます。
厚生年金・国民年金だけに依存しない貯蓄術
年金のデータについて振り返ってきました。
平均額を見て、どのようなことを感じられたでしょうか。
なかには、「少ないな、生活できるかな」と不安を抱かれた人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、老後、年金だけに依存しないための貯蓄も重要となってきます。
昨今、銀行預金の金利は非常に低く、お金をすべて預金していては、効果的に資産を増やすのが難しい状況です。
そこで選択肢として考えたいのが、投資信託や株式などを活用した資産運用です。
もちろんリスクはありますが、その分銀行預金よりも高いリターンが期待できます。
また、金融商品の種類も非常に多く、皆さんそれぞれに合ったリスク・リターンの組み合わせを考えることもできます。
将来のお金の不安をなくすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
まとめにかえて
値上げが相次ぐ中、お金について不安を抱かれる人も少なくないかもしれません。
しかし、データを知り、そこから対策を考え、少しずつ行動に移していくと、老後の余裕は生み出せます。
ぜひ、参考にしてみてください。
参考資料
石津 大希
