1. つみたて投資枠を年120万円まで使い切った口座は247万7110

NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで使えます。実際にどこまで使われているのかが、金融庁の調査で分かります。

金融庁が2026年7月3日に公表した調査結果には、2025年1月から12月までのつみたて投資枠の利用額の分布が載っています。

1.1 満額に近い水準まで使ったのは全体の8.7%

つみたて投資枠の口座2849万4337のうち、年間の利用額が100万円超120万円以下だったのは247万7110口座でした。全体の8.7%にあたります。

つみたて投資枠の上限は年120万円で、毎月10万円を積み立てるとちょうど使い切る計算です。この水準まで使っている方は10人に1人に届きません。

1.2 1年間で1度も買わなかった口座は1459万2033

一方で、2025年中に1度も買付がなかった口座は1459万2033口座でした。全体の51.2%にあたり、半分を超えています。

口座を開いたまま使っていない方が、それだけ多いということになります。

つみたて投資枠の口座の51.2%は2025年中に1度も買付がありませんでした1/2

2025年のNISAのつみたて投資枠の年間利用額の分布と口座数

出所:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和7年12月末時点)」を参考にLIMO編集部作成

2. 実際に使われている額はいくらに集まっているか

買付があった口座に絞ると、金額の分布に偏りが見えます。

2.1 20万円以下がいちばん多い

0円を超えて20万円以下だったのは513万7708口座で、全体の18.0%でした。買付があった口座のなかではいちばん多い区分です。

20万円超40万円以下が351万3567口座で12.3%、40万円超60万円以下が167万3396口座で5.9%と続きます。

2.2 60万円から100万円の層は薄い

60万円超80万円以下は60万9105口座で2.1%、80万円超100万円以下は49万1418口座で1.7%にとどまります。

その先の100万円超120万円以下が247万7110口座で8.7%と多くなっており、中ほどの金額帯が薄く、満額に近いところで再び増える形になっています。

毎月の積立額を上限に合わせて設定している方と、少額で続けている方に分かれていることがうかがえます。

3. この分布を読むときに押さえておきたいこと

数字をそのまま受け取る前に、何を数えたものかを確かめておきます。

3.1 集計しているのは2025年1月から12月までの取引

この分布は、2025年1月1日から12月31日までのあいだに、つみたて投資枠でいくら買い付けたかを集計したものです。

年の途中で口座を開いた方は、開設前の月の分がありませんので、その年の利用額は少なく出ます。

3.2 年末時点で廃止された口座の取引も含まれる

集計には、2025年12月31日時点ですでに廃止されている口座での取引も含まれています。

そのため、つみたて投資枠の口座数の合計2849万4337は、同じ時点のNISA口座数2820万6434より多くなっています。同じ「口座数」という言葉でも数えているものが違うということです。

3.3 「0円」は口座を持っていない方を含まない

0円だった1459万2033口座は、NISA口座を開いている方のうち買付がなかった分です。そもそもNISA口座を持っていない方はこの数字に入っていません。

「半数以上が使っていない」という数字は、NISA口座を開いた方のなかでの割合として読むことになります。