ひとりで老後を迎える女性は年々増えています。

老後の備えを考えるとき、多くの人が目安にするのは毎月の生活費です。ところが実際には、毎月の家計には出てこない出費がいくつかあります。

厚生労働省が2026年7月に公表した令和7年簡易生命表によると、65歳女性の平均余命は24.52年です。65歳から数えて90歳近くまでの資金を考えることになります。

そこで今回は、おひとりさま女性の老後にいくら必要なのかを試算したうえで、生活費以外に想定しておきたい3つの出費を見ていきます。

1. おひとりさま女性は増加傾向

厚生労働省の2025年国民生活基礎調査によると、65歳以上の人がいる世帯のうち単独世帯は33.8パーセントです。夫婦のみの世帯が32.0パーセントですので、ひとり暮らしのほうが多いという状況になっています。

平均寿命は女性のほうが長く、令和7年簡易生命表では男性81.35年に対して女性87.33年です。夫婦で暮らしていても、最後はひとりになる期間が生まれやすいということでもあります。

ひとりで暮らす期間の家計は、夫婦のときとは別に見ておく必要があります。

2. おひとりさま「老後の月の生活費」はいくらか

総務省の家計調査によると、2025年の65歳以上の単身無職世帯は次のような家計でした。世帯主の平均年齢は77.8歳です。

65歳以上の単身無職世帯は毎月2万9980円が不足している1/2

65歳以上の単身無職世帯は毎月2万9980円が不足している

出所:総務省「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」を参考にLIMO編集部作成

消費支出14万8445円の内訳で多いのは、食料4万2545円、その他の消費支出3万1681円、教養娯楽1万6132円の順です。その他の消費支出のうち1万6956円は交際費が占めています。

住居費は1万1416円でした。持ち家の人が多いため平均は低く出ますが、賃貸であればここが大きく変わります。

保健医療は8388円です。この金額の読み方については、あとの章であらためて触れます。