海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護に取り組む団体のInstagramアカウント@lets.rescue.dogsの投稿。

保護されたのは、15年間ともに暮らした飼い主から安楽死を望まれていた老犬「テオドール」。動物病院で検査を受けたところ、心臓の雑音や深刻な貧血、歯の重度の炎症などが見つかり、現在も治療を続けているといいます。

執筆時点で20,000回再生、約2,078件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
投稿でひときわ胸を打つのは、15年間ともに暮らした飼い主から安楽死を望まれていたという老犬「テオドール」の闘病の様子です。動物病院で詳しく調べたところ、心臓に雑音があるほか、大量のノミに寄生されたことによる深刻な貧血、歯の重度の炎症などが見つかり、がんの疑いや膀胱結石の可能性も指摘されているといいます。高齢と心臓の状態から治療には慎重な判断が必要とされる中、少しでも穏やかな時間を過ごせるようにと懸命なケアが続けられているテオドールの姿に、多くの人が胸を打たれています。

1. 【安楽死を望まれていた老犬】発見時の壮絶な暮らしぶり

保護された当時の様子1/6

保護された当時の様子

出所:@lets.rescue.dogs

老犬「テオドール」は、15年にわたって同じ飼い主のもとで暮らしてきたといいます。しかしその晩年、飼い主からは安楽死を望まれ、荒れた庭先につながれたまま座り込む姿が動画に映し出されており、投稿ではテロップで「これがテオドールの15年間の暮らしでした」と紹介されています。

その後保護されたテオドールは動物病院へ運ばれ、5日間の入院治療を受けました。長年放置されていたノミの寄生によって深刻な貧血状態に陥っていたことが判明したといい、投稿では「大量のノミに血を吸われ続け、貧血になっていた」と紹介されています。

2. 【闘病を続ける老犬】穏やかな時間を過ごすテオドールの現在

回復した現在の姿2/6

回復した現在の姿

出所:@lets.rescue.dogs

検査の結果、テオドールには心臓の雑音のほか、がんの疑いや膀胱結石、重度の歯周トラブルなども見つかったといいます。投稿では、これらの治療を安全に進めるためには心臓の状態を詳しく調べる検査が欠かせないと紹介されており、高齢と持病を抱えるテオドールにとって治療の選択には慎重な判断が必要とされている様子がうかがえます。

穏やかな時間を過ごすテオドール3/6

穏やかな時間を過ごすテオドール

出所:@lets.rescue.dogs

それでもテオドールは、保護してくれた人たちのもとで穏やかな時間を過ごしているといいます。投稿では「私たちにはテオドールと過ごせる時間がどれだけ残っているか分かりませんが、その時間を愛情で満たしていきたい」と紹介されており、限られた時間を大切に過ごそうとする姿勢がうかがえます。

コメント欄では

  • 「テオドール、大好きよ」
  • 「あなたたちのおかげで、すっかり元気になったね」

など、テオドールの回復を喜び、保護活動に感謝する声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回のテオドールの投稿を通じて、長年の暮らし方が動物の心身に重い負担を与えることを改めて実感しました。

15年をともに過ごした飼い主から安楽死を望まれるという状況は、想像するだけで胸が痛みます。それでも保護された後、専門家の手によって少しずつ体調を確認され、必要な治療につなげようとする過程には、シニア犬を迎え入れることの難しさと責任の重さが表れているように感じました。

心臓に不安を抱える高齢の犬にとっては、簡単な処置ひとつをとっても慎重な判断が求められ、時間をかけた丁寧なケアが欠かせません。もし身近で高齢の犬や猫の体調に異変を感じた場合は、自己判断で対応せず、早めにかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。

特に食欲の低下や皮膚の異常、呼吸の乱れなどは、テオドールのケースのように見過ごされがちな不調のサインであることも少なくありません。そして何より伝えたいのは、たとえ人生の終盤にあっても、テオドールのように穏やかな環境と愛情を得ることで表情を取り戻せる犬がいるということです。

この記事が、身近な動物たちのわずかな変化に気づき、行動につなげるきっかけになれば嬉しく思います。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事でも触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料