60歳代の貯蓄「退職金」は平均2000万円を超えるか

老後資金の柱の一つとして、退職金が挙げられます。

しかし、そもそも退職金がない人もいるでしょう。厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」によれば、退職給付(一時金・年金)がある企業は8割程度。つまり、退職金がない企業も一定数あるのです。

同調査によると、企業の規模が大きければ大きいほど退職金制度がある割合が大きくなっていることがわかります。

出典:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」

次に、退職金の平均額も見ていきましょう。

出典:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」

平均退職給付額「勤続20年以上かつ45歳以上の退職者(退職事由が定年退職)」

  • 大学・大学院卒(管理・事務・技術職):1983万円
  • 高校卒(管理・事務・技術職):1618万円
  • 高校卒(現業職):1159万円

退職金は大学・大学院卒であれば約2000万円に近い金額となりました。学歴によって退職金額には小さくない差があることがわかります。