5. 年金受給額アップ術3:iDeCoで自分の年金を作る
会社員や公務員等は「厚生年金」が受け取れますが、自営業者は「国民年金」しか受給できません。
そこで自分で年金を作る方法として、「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)があります。自分で掛け金を拠出し、運用することで原則60歳以降に年金が受け取れるという制度です。
iDeCoのメリットは、「掛け金が所得控除になる」「運用益は非課税」「年金を受け取るときにも控除がある」と3回も税制メリットが享受できる点です。
またiDeCoに限らず、つみたてNISAや民間の個人年金保険などで独自に備える方は多いです。
6. まとめにかえて
年金を上乗せする方法をご紹介しました。
年金受給額のアップを考えるなら、他にも「国民年金基金への加入」や「付加保険料の納付」など、検討したい方法はたくさんあります。
それぞれ掛け金の上限や運用リスク等もあるため、メリットデメリットに加えて「とれるリスク」も加味しながら、検討してみましょう。
同時に将来へ向けた貯蓄も重要となります。老後までの期間を逆算し、本当に必要な金額を作るためにも、早めに動き始めましょう。
参考資料
- 日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)
- 厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」
太田 彩子