3. 年金受給額アップ術1:繰下げ受給
年金の受給額を手っ取り早くあげたい場合、年金の「繰下げ受給」が選択肢となります。
繰下げ受給とは、本来65歳から受給する年金の受け取りを遅らせることで、受給額をアップさせる方法です。
具体的には受給を1カ月遅らせるごとに0.7%増額され、1年間遅らせると増額率は8.4%にもなります。
最長で75歳まで受給を遅らせることができるので、増額率は84%にもなります。
もし国民年金の月額が6万円の場合、最大11万400円まで増やせる計算です。夫婦が同じ受給額と仮定すると、合計で22万800円となります。
ただし「受給額が増えるのはうれしいけど、早く亡くなったら損しそう」と心配になる方はいます。
そちらに加え、繰り下げ受給には「それまで年金収入がない」「受給額が増えた分、税金や保険料の負担も高まる」というデメリットがあります。
メリットとデメリットを慎重に比較する必要があるでしょう。
4. 年金受給額アップ術2:国民年金保険料を追納する
国民年金の追納とは、これまで未納や免除・猶予を受けてきた保険料を後から納めることです。
例えば学生時代に「学生納付特例制度」を利用した方もいるでしょう。こうした未納・免除分は、定められた期間に限り遡って追納することができます。
未納期間や追納対象分は、ねんきんネットにログインすることで確認できます。まずは自分の納付状況を確認してみましょう。