【不労所得】サブリース・不動産一括借り上げのリスク
一般的な「管理委託」以上に手間がかからないサブリースは、まさに不労所得ともいえます。「一定収入」に魅力を感じる方も少なくないでしょうが、サブリースには“落とし穴”ともいえるリスクがあります。
サブリース・不動産一括借り上げのリスク1. 「家賃保証」に注意
「家賃保証」と聞くと「それなら安心!リスクはない」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし「家賃保証」は、必ずしも契約時の家賃が保証され続けるとは限りません。借地借家法では、マスターリース契約期間中、更新時などに家賃の減額請求をされる可能性があります。
サブリース・不動産一括借り上げのリスク2. 解約できない・途中解約される可能性も
オーナーとサブリース業者との間では、賃貸借契約(マスターリース契約)が交わされています。借地借家法では「借主保護」の観点が強い法律です。そのため、オーナーの都合で解約するのは基本的には難しいといえるでしょう。
とはいえ、契約書に解約条項があれば、それに則って解約が可能です。また、契約書にサブリース業者から解約できる旨の記載があれば、たとえ契約期間中でも解約されてしまうリスクがあります。いずれにせよ、契約前にはよく契約書を確認することが非常に大切です。
サブリース・不動産一括借り上げのリスク3. 不正融資の事例も
少し前に世間をにぎわせた「かぼちゃの馬車」の一件も、サブリース方式による30年間一括管理の契約でした。「一定期間の家賃保証」などを謳って巧みにオーナーを勧誘したにもかかわらず、事業者はその後、経営破綻。800名を超えるオーナーの賃貸事業が行き詰まり、自己破産に追い込まれた人も少なくなかったということです。
この問題の背景には「不正融資」があります。サブリース業者と地方銀行によるオーナーの収入や預金残高の改ざんにより、本来、融資を受けられる属性がないオーナーに融資を付け、サブリース物件を購入させたことで、ここまで被害が拡大してしまったのです。
【サブリース・不動産一括借り上げ】その他実際にあったトラブル例
- 10年前建設業者に勧誘されてアパートを建てたことに始まり、一括借り上げ、特約システム等次々に契約や費用負担を強いられる。
- 投資目的でシェアハウス1棟を購入し、事業者とサブリース契約をした。1年過ぎた頃から5年間の家賃保証が守られず困惑。
- 勧められてシェアハウスのオーナーとして投資目的で契約。銀行から借入れしたがサブリース会社が約束を守らず返済が困難になった。