「不労所得」といわれることもある不動産投資ですが、実は維持・管理などの手間がかかるため、実質的には不労所得とはいえません。しかし「サブリース」や「一括借り上げ」は、サブリース業者にほぼすべての管理業務を一任できるため、不労所得に近い投資とも考えられます。

ただし、サブリース契約に伴うトラブルは決して少なくありません。近年ではサブリース業者への規制強化も見られますが、引き続き、契約前のリスクの認識や徹底した契約内容の確認が必要です。

【不労所得】サブリースと不動産一括借り上げとの違い

出典:消費者庁「賃貸住宅経営(サブリース方式)に関する契約を締結する前に」

同等の意味で使われることも多い「不動産一括借り上げ」と「サブリース」ですが、厳密にいえば両者には次のような違いがあります。

【不労所得】不動産一括借り上げ

一括借り上げとは、転貸することを目的に所有者から建物全部を借り上げる賃貸借契約。「不動産投資する人(オーナー)」と「サブリース業者」の契約です。

一括借り上げは、「サブリース」に対し「マスターリース」ともいわれます。

【不労所得】サブリース

一方で、サブリースとは一括借り上げした物件を第三者に貸し出すことをいいます。「所有者から一括借り上げしたサブリース業者」と「居住者」の契約ということですね。