急速にIT技術が発達する日本において、教育分野ではIT化から取り残される現状が続いていました。

こうした状況を打破するために、教育にもIT技術を取り入れる動きが進められています。

「GIGAスクール構想」という言葉を聞いた方もいるかもしれません。今回は令和の教育現場で起こっている教育のIT化やGIGAスクール構想の概要、その問題点等についてまとめていきます。

教育ITとは?教員にも子どもにも必要なIT化

IT技術を活用する教育のことを、ICT教育といいます。

ICT教育とは

ICT教育とは、IT機器を活用しながら実践する教育のことです。例えばこれまでのような紙のドリルを進めるのではなく、計算ドリルソフトなどを活用して、個別の能力に合わせた問題を解くことなどがあります。

「パソコンを使いこなす」ことばかりに意識がいきがちですが、ITはあくまでも手段です。目的はこれまで通り学力の向上であり、そのためのツールとしてITを役立たせるのが、ICT教育の本質といえるでしょう。

教員の負担を軽減するためのIT化

教育現場ではITの波に取り残された部分も多く、これが教員の負担を増す原因でもありました。働き方改革という面でも、教育のIT化はとても意味のあることなのです。

授業を進める上でも効率化が図られますし、問題作成や成績処理でもIT化が進んでいます。これらが進むことで、教職員の業務効率をあげる狙いもあるのです。