【持ち家vs賃貸】4. 空き家のリフォームはコストが割高になる
ではどんな住宅を購入すればよいのでしょうか?
最近増えているのが、空き家を格安で買ってリフォームするという選択です。
総務省統計局の「住宅・土地統計調査」によれば、2021年の全国の空き家の数は876万戸。
総住宅数に占める割合は14.0%。
2013年の調査時より26万戸も空き家の数が増えており、3.2%増加しています。
これだけ空き家があれば廉価で手に入れることもできるでしょう。
ですが放置されている空き家は、生活の利便性が悪い場所にあることが多いと想定されます。
交通の便がよく、高値で売れるような地域であれば、即座に買い手がつくはずです。
つまり安価で手に入る空き家は、先ほどの格安の賃貸と同じく人気のない地域にあるものが大半で、同様の理由により、生活コストなどが高くつくおそれがあります。
【持ち家vs賃貸】5. 「郊外の中古マンション」を購入するのが現実的
都心の住宅であれば、経年によって資産価値が目減りすることはなく、理想的な環境です。
ただ購入できる人は限られており、一般のビジネスパーソンであれば、宝くじでも当たらない限り無理な話です。
そこで提案したいのが、東京、大阪など大都市の中心地区から離れた郊外の、駅から徒歩10分以内の中古マンションを購入することです。
郊外とはいえ、新築だとそれなりの価格となりますが、中古であればハードルが下がります。
駅から近ければ、資産価値が急落する可能性は少なくなります。
通勤時間は体力的に厳しいものがありますが、テレワークや時差通勤など、以前よりは融通がきくようになっていることを考えると、検討の余地は十分あるでしょう。