【持ち家vs賃貸】2. 安い賃貸はかえって生活コストが高くなることも

条件が悪くて人気がない地域とは、駅から遠く、スーパーや銀行、病院などの施設が近くにない地域です。

こうした地域に住むのであれば、車が必需品になります。

バスなどの公共交通は、人口の減少に伴い薄くなるからです。

そのため、かえって維持費などの出費がかさむかもしれません。

貯金が十分にあるような人であれば、条件のいい賃貸住宅を借りられますが、そうでなければ不便な場所にしか住めないという状況を想定しなければいけません。

皮肉なことにそうした場所のほうが、車の維持や商業施設が少ないことから生活コストが高く恐れがあるのです。

【持ち家vs賃貸】3. 持ち家は庶民のインフレ対策にもなる

こういった点を考慮すると、平均的な収入のビジネスパーソンであれば、早い段階で住宅を購入したほうが安心かもしれません。

なぜならインフレ対策にもなるからです。

長年、日本は給料も物価も上がらないデフレという状態が続いていました。

しかし最近では、20年ぶりに1ドルが130円を突破するなど円安が進み、消費者物価も上昇しています。

モノの値段が上がりお金の価値が下がる、インフレのリスクも考慮しなければならなくなりました。

インフレになれば、資産家よりも庶民のほうが影響を受けます。

資産家は株式、不動産、車などに資産を分散させていますが、庶民の資産は大半が預貯金だからです。

爪に火をともすおもいで貯めていた貯金の価値が下落すれば、大打撃を受けてしまうでしょう。

しかし持ち家があれば、インフレに伴い不動産の価値は上昇するため、トータルでみれば影響が少なくなります。