現在の所得税率と一億円の壁
現在の日本の所得税においては、所得が多くなるにつれ税率が高くなる累進税率を適用しており、その税率は以下のとおりです。
これを見ると、高所得者であればかなりの税負担になることが予想されます。しかし、実際の納税額は以下のとおりとなっています。
表のように、1億円を境に納税額が減少していることから、合計所得金額が1億円を超える高所得者ほど合計所得金額における金融所得の保有割合が多く、その結果納税額を抑える効果を見いだしていることが分かります。
これが金融所得課税引き上げを検討するきっかけとなった「1億円の壁」といわれるものです。