さまざまな選択肢から自分に合ったものを選ぶ
年金や貯蓄は現役時代からの積み重ねになります。まずは現役時代から貯蓄をしたり、公的年金だけでなくiDeCoや個人年金保険といった私的年金で備えていく必要があるでしょう。
老後についてはつい後回しになってしまうので、おひとりさまは早いうちから老後資金に対する意識を強くもつといいでしょう。
60代に入ると、まずはできるだけ長く働き続けることも大切です。毎月定期的な収入があれば、その分貯蓄を切り崩さなくてすんだり、貯蓄を増やすこともできるでしょう。
2022年4月から75歳まで年金が繰下げられるようになりましたが、検討するのも一つです。ただ、本当に繰下げたほうが良いかは難しい判断となりますので、慎重に検討しましょう。
万が一に備えた部分以外の貯蓄については、運用をはじめて「お金に働いてもらう」という方法もあります。60代ではリスクを抑えた運用が基本ですので、リスク抑えながら資産を増やしていく方法について調べてみるといいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年7月4日更新)