就職氷河期世代「おひとりさま女性」の就業状況も確認
もう一つ、就業状況を確認するためにも、横浜市が首都圏在住の34~49歳の働くシングル女性(シングルマザーを除く)300人(正規159人・非正規141人)に行った「令和2年度 横浜市就職氷河期世代非正規職シングル女性の就労支援に向けた調査及び事業開発報告書」を確認しましょう。
特に40代であれば「就職氷河期世代」である方も多く、大卒でも正規雇用に就けなかった方が多い時代を経験しています。下記は34~49歳女性の雇用形態別の業種です。
正規では「医療・福祉」が最も多く31.7%、次に「その他サービス(11.2%)」、「建設・製造・運輸」と「教育・学習支援」が9.9%、「情報・専門技術文化」と「卸小売」が8.7%。
契約・嘱託では「教育・学習支援」と「その他サービス業」が各2割弱、派遣では「建設・製造・運輸」が3割強と「金
融・保険」が2割弱、パート・アルバイトでは「建設・製造・運輸」と「その他サービス」が各2割超でした。
同調査では年収について、正規では9割弱が「300万円以上」に対し、非正規では4人に3人以上が300万円未満。
貯蓄額は正規では3分の1超が1000万円以上なのに対し、非正規は「10万円未満」が30.5%と最も多く、300万円以下が6割以上でした。
雇用形態が年収、ひいては貯蓄額に与える影響は大きいと考えられます。