60代以上の4割が保有している投資信託。人気なのはどんなタイプ?

定年後や老後資金の運用で選ぶ方が多いのが「投資信託」です。定年を機に、投資信託での運用を考えている方もいるでしょう。

一般社団法人投資信託協会が、2022年1月13日~19日に全国の60歳以上の男女計5161名に行った 「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書」 によると、60代以上の投資信託の現保有率は38.5%(2022年3月公表)。

60代以上の約4割が投資信託を保有しています。

投資信託と一口に言っても、さまざまなタイプがあります。

たとえば毎月分配金が出る「毎月分配型ファンド」や、債券や株式など複数の資産に分散して運用する「バランス型ファンド」、日本株式ではTOPIXや日経平均、米国株式ではNYダウなどのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す「インデックス型ファンド」など。

60代以上の方はどのようなタイプに投資しているのでしょうか。

出典:一般社団法人投資信託協会 「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書」

60代以上が保有している投資信託の種類は、「毎月・隔月分配型ファンド」(49.5%)が最も高く、次に「バランス型ファンド」(48.0%)が僅差です。

以下、「インデックス型ファンド」(29.8%)、「不動産投資信託」(17.3%)、「ファンドラップ」(15.5%)、「アクティブ型ファンド」(15.4%)の順です。

「毎月・隔月分配型ファンド」と「バランス型ファンド」を保有している方が多いようですが、2020~2022年の推移をみると、「毎月・隔月分配型ファンド」は約7ポイント減少しているのが分かります。

世帯年収別でみると、600万円未満では「毎月・隔月分配型ファンド」の保有が最も高いですが、 600万円以上では「バランス型ファンド」の保有率が最も高いという特徴があります。