減少傾向にある「毎月・隔月分配型ファンド」

年々、減少傾向にある毎月分配型ファンド。毎月利益が受け取れるため、魅力的に感じる方も多いでしょう。

ただ実際には利益が出ていないのに、決まった分配金を出してしまうこともあります。そのため、基準価格が下がりやすいという傾向も。結局いくら利益が出たのかは分かりにくいでしょう。

また、毎月分配金を出す投資信託では、利息に利息がついて運用する「複利」の効果を得にくいという問題があります。

金融庁の資料より、分配金を受け取る場合と受け取らない場合の運用イメージを見てみましょう。

出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

初心者の投資は「長期投資」が基本です。投資信託も長期間かけて運用することが多いですが、その大きなメリットが利息に利息がつく複利の効果で資産を増やすことも可能という点です。

毎月分配金型が減少している一因に、複利の効果がなかなか活かせない点も関係していると考えられるでしょう。